ランドセル

桜のたくさんある場所では、花見の準備が始まっています。
今年は寒くて、蕾もまだ固そうです。


3月中旬にあったヒヨコ君の卒業式も、本当に寒い日でした。

卒業式で国旗掲揚、国歌斉唱があり、何度も見ている日の丸を、改めて見た時、この国に生まれてきたんだ‥と、震災後の今回ばかりは歌詞をかみしめたし、泣けました。

この国と国民が永く永く続きますように

国歌の意味は、そんな祈りみたいな、深い歌詞です。

賛否両論言われることもあるようですが、
古今和歌集から採用されたそうで、
私は、日本の、やまとことばというのは、大変美しいと思っています。

短いことばに思いがこめられ、歌が作られていたのですから、どんな気持ちで詠まれた歌かを想像する想像力さえあれば、
人を思いやることだってできるし、そこには優しさが生まれます。


昨日の玉三郎の舞踊ではありませんが、
ただ手を返すだけ、まばたきするだけでも、深い思いが想像できます。

歌舞伎の筋書きも、登場人物の本人にしかわからないような、謎のようなまったく思いもかけない、深い思いが隠されていることはよくあります。

そうすると、自分以外のものは違うんだ、というふうに、簡単には批判や否定はできなくなります。

単純で浅い考えで否定はできないんですよね。
思いはそれぞれ違うし、表現もそれぞれ違います。

そうすると‥‥

すべては存在していて大丈夫だ

ということになるもんですね。
ただ違うだけなんだって。




ヒヨコ君の使っていたランドセルを、よかったら被災地支援に利用したいと、お友達のママから連絡を頂き、お渡ししました。

ヒヨコ君、おきべんしていて、ランドセルはいつも空っぽ。
ほとんど使ってなかったので、とても6年間使ったとは思えないキレイさで、お古ですが、まだ役立ててもらえる場所があるなら、逆に有り難いと思います。

元気でがんばろうね!

と思いをランドセルにこめて、活動されている方にお渡ししました。