血圧

夫の、ビリー隊長の特訓は、結局4日間続いた。

そんなある日、生命保険の更新の件で、夫の知人でもある担当の方が訪ねて来て下さった。

それで、ふと、昨年の健康診断で、血圧が高かったことを、夫は思い出した。

更新には、簡単な健康診断が必要らしい。

これまで血圧が高いなんて、言われたこともなかったために、
夫は大して気にしていなかったのだった。

一度測ってみたほうがいいだろうということで、
夫は早速近所の内科を訪れてみた。

結果、やはり血圧が高かったのだ。

気のせいでも、なんでもなくて、血圧は高いことが、はっきり判明。
投薬された。
本人、結構ショックを受けていた。

血圧が高いというのは、健康面のリスクが増えることになる。

脳卒中心筋梗塞が起こりやすい要因になるからだ。

私は、つい言ってしまった「わぁーヤバイんだよぉー、これで、血糖値や中性脂肪まで出てきたら、(亡くなった)お父様みたいにバリバリの食事制限になっちゃよ。」

言った私も、ヤバイなぁ、とマジで思った。

だって作るのは私だから。笑

真面目に年中無休のタニタ食堂をやらなきゃいけなくなる。

以前、食マニアだった頃は、
エネルギーのいい食材や調味料が、身近で当たり前に入手できる環境だったし、
マニアだったから、それなりの独学や、
たまたま近所に食物科の大学があり、
町の計らいで講義が受講できる環境でもあった。
今にして思えば、かなり恵まれた環境。
野菜を育てるには、かなり土のいい土地だった。
その証拠に、野菜に味がしっかりあった。

そのおかげで、タニタ食堂ばりの食事を、当たり前に作っていたのだが、
本来家事が得意ではなくて、ただのマニア。
正直、今再び続けていくには、自分のエネルギーをかなり注がなければ難しい。

しかし、このままではいけないので、策を練らないとだ
( ̄▽ ̄;)ガーン



そこで疑問がわく。
高血圧の原因って、いったいなんぞや?
高血圧を下げるには???

薬を飲んで下げるのは、原因の解決にはならないんじゃないかと思うんだけど。

早速、雑誌「栄養と料理」のページをめくると‥
こんなことが判明!



『‥食塩摂取量と血圧上昇量の間に密接な関係があること、つまり、歳をとると血圧が上がるのは自然な加齢現象ではなく、長年摂取してきた食塩量の影響を強く受けている‥』

うっそー!!!そうだったんだ!

素人考えでは、食塩の摂取は、
必要以上は排泄されて、日々リセットされているもんだとばかり思っていたからだ。

つまりだ、
『‥食塩は一日に何グラムではなくて、生まれてから今日までに何キログラム食べたかで測るべきものです‥』
ということらしい。

一日7グラムの人と、14グラムの人とでは、
同じ年齢になった時に、血圧数値は違うということになります。

これじゃあ、中高年で高血圧がわかった時点でアウトじゃん!
薬が手放せないのか?

さらに、
『‥食塩非感受性の人の血圧上昇量はこれより小さく、一方、感受性の人の上昇量はもっと大きいと理解すべきでしょう。‥』

食塩を感受する感度みたいなもんは人により違うってか?



私、認識違いをしてました。
おそるべし、血圧。

この記事は、女子栄養大学が出版している「栄養と料理」2011年6月号に出ています。
興味ある方は、どうぞ読んでみて下さい。



それにしてもだ、
食べるという行為は、満足感につながるものだから、
自分自身の不足を、食べることで補おうとする場合は多い。

これには愛情が大きく関わっていると考えられている。
育った環境なども関係していると、私はいつも感じます。
自分自身をいかに大切にできるかで、食べ方も変わってくるはず。

最後は家族の協力になってくるのだけど、
自分の身体や心は、誰の責任でもなく、
本来自分で管理しなければならないという、
自己責任というのはこんな所にもつながるのか、と改めて思ったのでした。