夫婦その後1

7月に亡くなった義父の四十九日の法要が無事に済みました。

亡くなってからの義父は、義母としばらく一緒に過ごしているようです。

義母の話によると、
部屋の中で姿を見かけることがあったり、
声が聞こえたり、
夢で一緒だったりしているそうです。

一緒に居るから、全然寂しくないわ、と言っていたのでした。

それが、四十九日が近づいてきた頃のこと、
義母は「(義父が)居なくなった!」
と泣きながら、息子である夫に電話をかけてきました。

そろそろ霊界へと旅立つ頃なのかなぁ、と思いました。

ヒヨコ君の亡くなったおじいちゃんが夢に現れたのも、やはり同じ頃でしたが、
この日記に書いた後で、よく考えてみたら、
霊界へ行くとしばらく会えないのでお別れを言いに来てくれたんだなと思っていました。

義父の身体はなくても、義母は、義父と一緒にいることを感じているんですね。

理屈ではない、感じるとは、まさにこんなことなんでしょうね。

義母と話してみて思ったのですが、
恋人時代から新婚時代に、のんびりと恋愛気分を味わうような時間はなかったそうです。

会えなくて寂しいとか、愛しいといった、
恋しい時間もないまま、ドタバタと時間は過ぎていってしまったそうです。

恋愛期間というのは、女性なら様々な思いを感じる時間ですよね。

もう恋しい人の姿は見られなくなったけれども、
義母は今、もう一度恋をし直しているような、そんな素敵な体験をしているようにも、私には見えます。

義父の持ち物を手にしては、急に思い出したように悲しみがわいてきたりするんだそうですが、
これまで感じたことがないほどに、不思議と愛しい感覚なんだそうです。

きっと、物にも義父のエネルギーが残っているから、より強く感じられるんでしょうね。
思い出という思いも、エネルギーですしね。

今もこんなに愛されている義父は、本当に幸せな人生を過ごされたと、今改めて思います。

日本人って、家族のことを、
「うちの夫(子供・妻)なんてダメよ〜」
といった具合に、
なぜなのか否定的に言いますよね。
しかも、そういった否定的な話題に、周りの人もなぜかひどく興味を示します。笑

私達って、実はネガティブな話題が大好きなんでしょうね。笑

幸せそうにしている人の話を聞いても、なぜ一緒に喜んであげられないんでしょうかね?笑


テレビドラマでヒットするのも、恋が実らなかったり、病気だったりというようなネタですから、
私達人間は、もしかしたら?辛い悲しい体験が大好きなのかもしれません。笑

仲のとても良い夫婦関係を築いている友達がいるのですが、
夫婦・親子間のコミュニケーションを多くとっていて、
とても仲が良いのです。
いつも話を聞いては、私はずっとうらやましいと思っていました。

そのうちに私は離婚して、今の夫と再婚することになりました。

その友達みたいに仲の良い夫婦に憧れていたせいなのか、
なんと、私は、その友達と同じ苗字の夫と再婚しました。

こんな偶然も必然なのでしょうか。笑

それまで苗字で呼び合ってきたのですが、

「ねぇ、山田さん!」
「そうよね、山田さん!」
なんて会話になってしまうのもなんだか妙なので、

以降、その友達とは名前で呼び合うことにしたのでした。




さて、義母は、「私には過ぎた夫だった」と、
思い出しながら、大変感謝をして今を過ごしています。

こんな義母の様子を見ていたある男性が、
「死んでからも、妻に、こんなに感謝されるなら、私も、もう少し妻孝行をしよう」
と涙ぐまれた方があったんだそうです。

これには私も、なんて素敵なんだろうと、聞いてウルウルしてしまいました。

相手を変えたいなら、まずは自分自身の言動を変えていく、ということなんでしょうね。