熱田神宮で

asuka-life2010-11-28

街中でも紅葉が見頃になっていますね。

先週は、近くの紅葉スポット御在所・湯の山温泉へ、行ってきました。
紅い色だけでもたくさんの種類があり、本当に美しかったです。



さて一ヶ月前の出来事になってしまいましたが‥


名古屋へ用事の帰り道に、ふと思いつき、熱田神宮へ立ち寄りました。


4才まで、熱田神宮の近くに住んでいたので、記憶は少ないのに、
ここへ来ると、不思議と懐かしさを感じます。
名古屋の町中で、これだけ木が多い場所は少ないので癒されますね。


市内に住んでいた頃には、深夜でも早朝でも、本当によく来ていました。


この日も夜7時頃でした。

真っ暗な中、砂利の参道を歩き、ご神殿の前まで来たときのことでした。
後ろから誰かの話し声が。

英語?!
紳士な感じのする外国の方です。


私の他に喋りかけるような人は他にいなくて、
えっ?私か?


「ここは太陽の神様か?
ご神殿の中の扉は、何時まで開いているのか?」
というようなことを尋ねているようでした。


草薙の剣がまつってあるよ、
と言いたいのですが、英語でどうやって言うのか???


神社や古事記が大好きな私も、
それを英語に変換するなんてこと、まったく考えたこともありませんでした。
だっていつも、現代文に解釈するのが精一杯(笑

頭真っ白です。


とりあえず、一緒に社務所で尋ねてみました。

社務所の方も、英語はできないとのこと。
英語版のリーフレットがあったので頂きました。

伝わったのかどうかわからないけど、質問には片言で伝えてみました。


太陽神もまつられていること、
剣がまつられていて、誰も見ることはできないこと、
中の扉はいつも閉まったままであること、など。
本当に片言で簡単にしか伝えられず、残念でした。


話してわかったのは、その紳士はインドの方で、
名古屋の大学で教えているということでした。

そして、ご自分の国の神様のことも教えて下さいました。


神は自分の内側にあり、恐れや不安、恨み、エゴなどのネガティブな感情を手放すことで、私達の内に神の光が照らされ、神と一体になることができる。
神は私達の外にではなく、内に存在している。


という意味のことを、何回も繰り返し、言われました。


私はこの秋ちょうど、内なる自分とつながるワークを続けてきました。

まさに、この人が言っていることです。

自分の中にある、今までは気付けなかった様々な感情を見て、手放していきます。
これは、無理に忘れようとしたり、見ようとしなかった感情に気付いて、
見て、感じていきます。

怒りや恨みの感情の、本当の理由、
本当はこうしたかったんだ、ということに気づけたとき、
今までは許せなかった出来事や人などが、許せるようになりました。
そして、だんだんと自分を大切にするというのがわかり、できるようになってきました。


そんな自分を振り返りながら、
紳士の話をウンウンと頷いて、しばらく聞いていました。




紳士は「私のために時間をとらせて申し訳なかった、ありがとう」と
大変丁寧に言われて、暗闇の中へアッという間に消えていきました。




あ?!
参拝がまだだった。笑



インド人の紳士と出逢った、神殿前の不思議なひとときでした。


内なる自分からのメッセージかもしれません。
そう思ったらまた楽しくなった出来事でした。


☆写真は、湯の山温泉・寿亭のお庭。