熱田神宮で
街中でも紅葉が見頃になっていますね。
先週は、近くの紅葉スポット御在所・湯の山温泉へ、行ってきました。
紅い色だけでもたくさんの種類があり、本当に美しかったです。
さて一ヶ月前の出来事になってしまいましたが‥
名古屋へ用事の帰り道に、ふと思いつき、熱田神宮へ立ち寄りました。
4才まで、熱田神宮の近くに住んでいたので、記憶は少ないのに、
ここへ来ると、不思議と懐かしさを感じます。
名古屋の町中で、これだけ木が多い場所は少ないので癒されますね。
市内に住んでいた頃には、深夜でも早朝でも、本当によく来ていました。
この日も夜7時頃でした。
真っ暗な中、砂利の参道を歩き、ご神殿の前まで来たときのことでした。
後ろから誰かの話し声が。
英語?!
紳士な感じのする外国の方です。
私の他に喋りかけるような人は他にいなくて、
えっ?私か?
「ここは太陽の神様か?
ご神殿の中の扉は、何時まで開いているのか?」
というようなことを尋ねているようでした。
草薙の剣がまつってあるよ、
と言いたいのですが、英語でどうやって言うのか???
神社や古事記が大好きな私も、
それを英語に変換するなんてこと、まったく考えたこともありませんでした。
だっていつも、現代文に解釈するのが精一杯(笑
頭真っ白です。
とりあえず、一緒に社務所で尋ねてみました。
社務所の方も、英語はできないとのこと。
英語版のリーフレットがあったので頂きました。
伝わったのかどうかわからないけど、質問には片言で伝えてみました。
太陽神もまつられていること、
剣がまつられていて、誰も見ることはできないこと、
中の扉はいつも閉まったままであること、など。
本当に片言で簡単にしか伝えられず、残念でした。
話してわかったのは、その紳士はインドの方で、
名古屋の大学で教えているということでした。
そして、ご自分の国の神様のことも教えて下さいました。
神は自分の内側にあり、恐れや不安、恨み、エゴなどのネガティブな感情を手放すことで、私達の内に神の光が照らされ、神と一体になることができる。
神は私達の外にではなく、内に存在している。
という意味のことを、何回も繰り返し、言われました。
私はこの秋ちょうど、内なる自分とつながるワークを続けてきました。
まさに、この人が言っていることです。
自分の中にある、今までは気付けなかった様々な感情を見て、手放していきます。
これは、無理に忘れようとしたり、見ようとしなかった感情に気付いて、
見て、感じていきます。
怒りや恨みの感情の、本当の理由、
本当はこうしたかったんだ、ということに気づけたとき、
今までは許せなかった出来事や人などが、許せるようになりました。
そして、だんだんと自分を大切にするというのがわかり、できるようになってきました。
そんな自分を振り返りながら、
紳士の話をウンウンと頷いて、しばらく聞いていました。
紳士は「私のために時間をとらせて申し訳なかった、ありがとう」と
大変丁寧に言われて、暗闇の中へアッという間に消えていきました。
あ?!
参拝がまだだった。笑
インド人の紳士と出逢った、神殿前の不思議なひとときでした。
内なる自分からのメッセージかもしれません。
そう思ったらまた楽しくなった出来事でした。
☆写真は、湯の山温泉・寿亭のお庭。