三陸海岸の思い出2

翌日は晴れました。

タクシーを頼んで、駅へ行く途中の見所を回ってもらうことにしました。

海と山のある自然豊かな場所で、海岸沿いなんですが、山と山の間を道は走ります。

タクシーの運転手さんは大変親切な方で、地元の話をいろいろと教えて下さったのですが、今も覚えているのは、
「‥この辺はね、忘れた頃に津波で浸かるんだよね‥」
と言われていたことです。

のどかな山あいの地を見る限りでは、津波のイメージはどんなものかよくわかりませんでした。



陸前高田で、碁石のような、黒っぽくて丸みのある石がいっぱいある海岸を案内してもらいました。
碁石海岸という名前がついていたと思います。

その海岸には、小さな小さな水族館がありました。

中に入ると、小さめの水槽に海の生き物が展示されていました。

タクシー運転手さんが、この時の私を、写るんですで何枚か撮影してくれました。

今も碁石海岸の写真が残っていますが、この時の写真には、ちょっと不思議な光が数枚に入っています。
こんなの物理的によくあることだから、気にも留めてなかったのですが、旅の終わり頃に撮影した写真には、おびただしい数のオーブが写ることになります。

その後いつもたびあるごとに思い出すような、私には忘れられない旅になります。



その後、最寄り駅で降ろしてもらいました。

陸前高田でした。