三陸海岸の思い出4

続きです。

三陸海岸から一関へ着きました。

既に夕方になっていましたが、
今夜泊まる宿がまだ決まってません。

旅に出る前に探していたのですが、駅付近にホテルが一件しか情報がなくて、しかも満室でした。

今みたいにネットもありませんし、調べ尽くしてお手上げでした。
どうにかなるかな‥と。
皆さんからは、一人で、しかもよくそんなんで行けるね、といまだにいつも言われています。
普通以上に心配するタイプの母親には、もちろん不安材料などは言わずに出てきてしまいます。笑

こういう時は、地元の観光案内所です。
たいてい泊まれるので大丈夫です。
探してもらうと、すぐ近所に泊まれる宿がみつかりました。
ホッと一安心。

私自身も、今でこそ、どこでも行けるようになりましたが、正直この頃はまだ経験不足で、一人旅には慣れていなくて、車でもないのに宿もとらずに出るなんて、本当は初めてのことで、不安だったんですけどね。笑

紹介してもらった宿へ行ってみると、ビジネスで利用できそうな宿で、寝泊まりには十分な清潔感のある宿でした。
しかも食事は部屋まで運んでもらえて、家庭的なメニューで美味しかったです。

すりおろしたとろろ芋に卵の黄身が乗っていて、月見のようなのが出されたのを記憶しています。

この時、季節はちょうど秋の彼岸でした。

子供の頃は、神経質な所があり外泊もできなかったのですが、それも母親の必要以上の心配性な躾の影響でしたから、
いつの間にか、枕が変わってもどこでも眠れるようになっていました。

慣れない土地で疲れていたのか、この晩もよく眠れました。

翌朝、宿の清算を済ませて、駅へ行き、このあたりの観光地を回るバスの予約をしました。
いはゆる、はとバスツアーですね。
前日にパンフレットをもらってチェックしていたのです。

自分で回ってもよかったのですが、場所から場所への移動に手間や時間がかかり、有効に時間が利用できないと判断したからでした。

それにあいにく、西から台風が来ていて、この日はパラパラし始めて傘が必要でした。

5へ続く