あいさつ

女子栄養大学の月刊誌「栄養と料理」5月号を見ていて、
なるほど〜と思う記事がありました。


佐甲 隆さんという、お医者さんがお書きになった、
「人を動かす4つの秘訣、栄養指導に役立つ山本五十六の名言」というタイトルがつけられている記事。


内容は、「人を変えること」は簡単ではない。
どうしたらより健康的な方向へ変えるように導くことができるか。

★自分がやってみせる。
★言って聞かせたりして、コミュニケーションをとり信頼感や共感を育てる。
★楽しんで体験する。
★体験が達成できたら、ほめて、認める。

という、山本五十六の名言に沿った、佐甲先生のお書きになられた内容です。


この中の、ほめて認める部分に、あいさつが重要なほめ言葉である、と書かれています。

あいさつといえば、
おはよウナギ!
さようなライオン!
などじゃないですか。

あいさつは、その人の存在を認め、肯定しているからこそできる行為。
だから、あいさつ運動は、立派な健康づくり運動です、とおっしゃってみえます。


ほーぉっ!私はこんな風には考えてみたことがありませんでしたから、
園児や小学生でもないのに、いつまでも、あいさつ運動なんかして???
という疑問が解けました。



あいさつをして、無視されると、いい気はしないものです。

私、隣家の高齢のおじいさんによく無視されています。笑
そんなに私が嫌な人間かどうかって?
受け取り側の判断にお任せしますが。笑

引っ越してきた最初の頃だけは、相手もこちらに興味があったせいかどうか?
よく話しかけられいろいろと尋ねられましたし、もちろんあいさつも返ってきました。

しばらくして、だんだんと面倒になったのか、はたまた耳が遠いのか、どうか不明ですが、
用事があり話しかけても、どうも会話もスムーズにいきません。

私もたくさんの高齢の方と、今までに接してきましたから、年齢を考えてみれば、まあこんなことがあっても別におかしくもありませんし、自分と同じタイプの人間だと思うところから、既に違和感がでるんですよね。
別段気にもならないのですが、夫も同じことを言っていました。


道で出会い、あいさつして知らんぷりされたら、寂しいような、こちらが悪かったのか、もしくは、なんだか腹が立つような気持ちになることもあります。

そう感じる本当の理由は、相手があいさつをしない行為そのものではなくて、自分が相手に認められなかったことなのかと、佐甲先生の記事を読んで気づきました。
あいさつしたら、必ず返ってくるもんだ、それが常識と決めつけていた自分がいたんですね。


震災後の、おはよウナギ!ぽぽぽぽ〜ん!の、
ACのコマーシャルが流れ続けましたが、

やはり、あいさつは、お互いの存在をまずは認め合うところからはじまる、魔法の言葉だったんですね。


なるほど〜!

あたたかい記事をお書きになっている佐甲先生、お目にかかってみたいなぁ、と思いました。