万古焼
万古焼祭りが開催されています。(萬古焼とも書いてあります)
陶器市です。
土鍋や蚊取り豚などがよく知られています。
それから、赤茶色のスベッとした表面の、急須などがよく知られています。(写真)
陶器を見るのは好きで、こうした市があると出掛けていましたが、万古焼きは三重県に引っ越してきてから知りました。
土鍋や豚さんには、子供の頃から馴染みがありますけどね。
昔は、陶器を焼く煙が、学校の校庭などにも漂ってきていた記憶があると、
この辺りに住んでいた、80代おばあちゃんから聞きました。
このおばあちゃん達は、戦争でB29の爆弾が四日市の街に落とされ、逃げまわり、焼け野原になったのを体験されている世代です。
右往左往して、とにかく火の手から逃げたと言ってみえました。
防空ごうに逃げた方たちは、街が焼け尽くされてしまったために、逆に防空ごうの中で亡くなってしまわれたんだそうです。
その焼け野原から、今のような街になるまで、住むところ、着るもの、食べるものなど、夫の祖父母もなんですが、本当に無我夢中で苦労して生き抜いてきたという話を伝え聞いています。
今の恵まれた環境の私には、そんな本当の苦労はわからないと思います。
おじいちゃん、おばあちゃん達のお陰で、本当に恵まれた世の中になりましたから。
そんな中で、地域に継がれてきた、地元の産業のひとつが万古焼きです。
昔ほどたくさんの万古焼き屋さんは、今はもうありませんが、年に一度の廉価市でお祭りです。
どんな陶器なのか、ご存じない方は、どうぞいらして触れてみて下さい。
今年は今流行りの、タジン鍋型のものもたくさん見かけました。
毎年眺めていると、流行もありますね。
明日15日も開催しています。
普段も陶芸教室などは、万古会館でやっていますよ。