助ける、助けられる

新聞に出ていた記事。

老老介護に行き詰まり、夫は自宅に火をつけた。
妻は家の中。

気付いたら、夫は自宅の外に立っていたと。

それまでも、夫婦で、何度も死を試みようとしていたそう。

他人に世話になるのは悪い‥
という気持ちが、あったかもしれませんね。

各地域には、行政との窓口になる民生委員が熱心に活躍していますが、
各家庭の事情を、細部までは到底知ることはできません。

親類など、身内でも、いくら血が繋がっていようが、抱えきれないことはたくさんあります。
介護なども、身内だけでなんとかしようと、抱え込みすぎると、身内で揃って総倒れしてしまうこともあります。

「助けて欲しい」

と声を、手をあげてもらえたら、救う手段を考えていくことができます。

行政などが策を考えていくのは当然かもしれませんが、
当事者達も、やり尽くして、死を選ぶのなら、その前にどうぞ伝えて下さい。

「誰か助けて」と。

本当は、できれば、早いうちに聞いていたら、もっと何か方法がみつかるかもしれません。

震災のあの状況には、何か手伝えることはないかと、たくさん志しある方々が活躍してみえます。

苦しんでるあなたの周りにも、必ずそんな方々がいますよ。

人生の最期まで、
助けたり、助けてもらったり、お互い様です。

例えば、ボランティアと一言で言っても、ボランティアをする対象があって初めて、その働きが生かされてきます。
助ける側だけが、ボランティアではありません。

助けられる側も、ボランティアとして役割を果たしているんですから。

それぞれが、みな、尊いんです。