風と雨と報道

よく吹き続いた風、よく降り続いた雨。
夕方頃から随分と落ち着いたものの、まだ風雨は止んだという感じではありません。

これほどの川の増水は、三重に住み始めて以来初めてです。
山を抱えているため、県内に川は大小たくさんあります。

昼間、市内の別の川の地域で避難勧告が出た時に、
ヒヨコ君が近所を流れる川の様子を見に行くと、

この雨量で、堤防内にあった散歩道はとっくに水の中でした。

その時は堤防上部までは、あと150センチ位だったそうで、こんな増水は見たことがありません。

普段この川は、水がきれいで、魚もいて、中洲の雑草には、山から降りてきたウグイスもいるようなのどかさなんです。

普段の大雨でも、海の近い下流に避難勧告が出るようなことは、聞いたことがないですし、

ニュースで見る県の南部や隣接する和歌山、奈良では、まるで大津波の後かというような大きな被害が出てしまいました。

ところで、いつも思うのですが、
テレビのニュースというのは、
関東中心の出来事には、過剰に対応していて、各局特別番組に差し替えられてしまいます。

そんな時に地方で大きな出来事があっても流されないことはよくあります。

しかも、地方の情報は被害が大きく出た後で知らされて、
渦中には状況が本当によくわからないんですよね。

3.11地震の時もそうでしたが、
この情報網の発達した時代に、援助がいつまでも届けられない場所がありましたよね。

聞くと、ネットは信頼に欠けるというような意味のことを言われて、
テレビの報道って違うんだと言われますね。

私達庶民にとったら、どの手段だっていいから、
ピンチの時は、自分達の都合を守るようなことばかり言ってないで、
早い支援や、被害が大きくならないような、安心や安全に繋がる報道を最優先してくれたらいいのに‥と

いつも思うのは私だけでしょうか?

今回は地域のケーブルの情報が生きていて、
やはり地域のことは地域でなんだと痛感します。

生きる上では、どんなことも、誰かがなんとかしてくれる他力本願なうちは、
なんともならないということですかね。

今自分にできることは何か?
結局これなんですね。