岩合光昭どうぶつ写真展

町の博物館で開催中の、岩合光昭さんの写真展に行ってきました。

地球の宝石PRICELESS (ブルーデイブック・シリーズ)

地球の宝石PRICELESS (ブルーデイブック・シリーズ)

こちらの本にある、岩合さんの写真と、ブラッドリー・トレバー・グリーブさんのメッセージが、パネルになった展示で、

地球が私達人間の生き方に深く訴えかけてくるような内容になっています。

本にはない写真もありました。

大きな写真のパネルからは、本からでは伝わってこないような、ハートにジーンとくるものが感じられて、

言葉にならない気持ちがわきあがり、見ていてウルウル涙してしまいました。

この気持ちは、クジラやイルカと一緒に海に入り泳いだ時とまったく同じ感覚でした。

私達人間も自然界の一部だったはずなのに、いつのまにかそれを忘れて、わがもの顔で、
まるで自然界を支配しているかのようなつもりになってしまっているのに、気づかせてくれる、
そんな意味深い内容でした。

今、日本では放射能をまいている状態で、それ以前も自然を破壊し続けてきていて、この責任はとても大きいはずなのに、このままだと私達自身の首を絞めるのも時間の問題になってきていると思います。

命が何であるかを、無言で訴えかけてくる絶滅した動物たち、絶滅寸前の動物たちなどが、身をもって教えてくれています。

ただ目の前の自分のことのみしか見えず、原発稼働や、瓦礫を国内中にばらまくことにやっきになっている役人の方々にも、このはかない命の尊さに気づいて頂けたら、何かが変わっていくんじゃないかと、そんな風に思ったりします。


アフリカ ポレポレ―親と子のセレンゲティ・ライフ (新潮文庫)

アフリカ ポレポレ―親と子のセレンゲティ・ライフ (新潮文庫)

そしてこちらの本は、岩合光昭さんが動物撮影のために、家族でアフリカの大自然で暮らした様子を、
奥様の日出子さんが書かれた本です。

国会で議論だけされている方も、一度こういった場所で暮らしてみたらどうでしょうか。

被災した福島にさえも行かず、放射能から逃げ出した役人の方がいらっしゃるのをたまたま昨日知り、
正直、やっぱりなあ・・と思ったのでした。
そう思う自分も嫌だと思いました。

朝起きたら、窓の外にキリンの大きな顔があったら、きっと人生変わるんじゃないでしょうか。

おすすめの一冊です。


岩合光昭どうぶつ写真展は、三重県【そらんぽ四日市】そらんぽ四日市[トップ]で6月24日までです。